「プラスチック」を作り出す「ハチ」がいるというのだが…。
それは「コレテス属(Colletes)」というハチの仲間で、地下に「人の小指ほどの太さのトンネル」を掘って暮らしているのだという。
このハチの地下室は、その内壁が「透明なセロファン状の物質」で覆われている。
絹糸状の繊維を敷き詰めた上に塗り込められたプラスチックは「実に頑丈」。研究室で分析しようにも、よほどに危険な薬品でなければ、化学的に分解できないほど。
このプラスチックは、明らかに生物が作り出した物質である。
しかし、なぜ「生分解性」がないのか?
このプラスチックを分解できる細菌はいるのであろうか?
もし、このハチの作り出す異常に強力なプラスチックが、他生物により分解・再生できるのならば、それは今後、人間も利用できる有力な素材となる可能性がある。
というのも、「ゴミ埋め立て場にプラスチックの容器がいつまでも残るのは問題だ」。
ソース:日経 サイエンス 2012年 02月号
「ハチが作り出すプラスチック」
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