「30歳までに科学に大きな貢献をしなかった人は、その後も決して科学に貢献することはないだろう」
かつて、アインシュタインはこう述べた。
しかし、ノーベル賞を見てみると、「受賞者が研究業績を上げた年齢が、どの分野についても『高齢化』していることがわかった」。
つまり、アインシュタインの頃とは時代が変わったということだ。
ところで、何が変わったのか?
「若者に利がある『理論研究』から、知識の集積を必要とする『実験研究』へと重点が移ったのが一因だろう」と見る専門家がいる。
だが、それでも「革命の誕生」には、「確立された知識がむしろ妨げとなる」可能性はある。
「この先に科学革命が準備されている場合、それを成し遂げるのは再び『若手』となるのだろう」
「知識」というのは両刃の剣。
それが武器になることもあれば、それが妨げとなることもある。
「知識とハサミは使いよう」ということか。
ソース:日経 サイエンス 2012年 02月号
「若くなくても」
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