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2012年11月20日火曜日

自分を食べる細胞


ヒトは食事で食べるおよそ3倍の量のタンパク質を「リサイクル」しているのだという。

自分の身体のタンパク質をアミノ酸に分解して、ふたたび新しいタンパク質へと合成しなおしているというのだ。

あたかも、「細胞が自分自身を食べる」かのように…

なぜ?





2012年10月16日火曜日

宇宙最初の星と、そのカケラ。


「重元素は、星の核融合でしか生まれない。つまり我々は皆、星のカケラということになる(森山和道)」



著者が研究ターゲットを「宇宙で最初の星」にしたのは、それが「クリーン」であるから。余計な条件が少ないので、ある程度「理論だけ」でいけてしまうというのだ。

ただ、サイエンスの計算能力だけが上がっても、「人間のほうが数値データに意味づけできなければ、無意味」とも。



ソース:日経 サイエンス 2012年 01月号
「森山和道の読書日記」

2012年10月3日水曜日

利他行動の謎の末に死んだ科学者






「なぜ、利他行動は生じるのか?」

この謎を追い求めた末にホームレスとして死んだ異端の科学者「ジョージ・プライス」。

その驚愕の伝記。



※利他行動とは、他人のために自分を犠牲にする行為

2012年9月20日木曜日

宇宙の96%は未知の物質・エネルギー


「恒星」というのは宇宙を構成する基本的な天体であり、われわれは20世紀の半ばまで、恒星もしくはその集団である銀河が、宇宙の物質の大部分を占めていると思い込んでいた。

ところが、恒星の運動を調べてみればみるほど、どうもおかしい。ニュートンの運動法則を適用すると、銀河には恒星以外の「まったく光を発していない物質」が大量になくてはならなくなってしまうのだ。



その存在するが目には見えない物質は、のちに「暗黒物質(ダークマター)」と呼ばれるようになった。

さらに調べていくと、どうやら宇宙は膨張を続けているだけでなく、その膨張は「加速」しているらしい。そして、その加速源と目されているエネルギーが、「暗黒エネルギー」とのことである。



20世紀半ばまでは知られてすらいなかった、暗黒物質と暗黒エネルギー。じつは、この両者で宇宙の96%を占めているらしいこともわかってきた(暗黒物質23%、暗黒エネルギー73%)。

なんとなんと、かつては宇宙の大部分を占めていると思われていた恒星と銀河は、宇宙のたった4%というマイナーな存在だったのである。





出典:日経サイエンス 2011年 12月号
「宇宙を読む」

宇宙の育つ過程で増えていった元素


ビッグバンから始まった宇宙には、もともと「水素」とわずかの「ヘリウム」しか存在しなった。

それが恒星という元素の製造工場が、核融合によって「鉄」までの元素を作り出した。そして、それらが超新星爆発を起こして死ぬ時に、鉄よりも重い元素が生み出され、それが宇宙にバラ撒かれることによって、多様な物質世界が生まれたのだ。

超新星爆発の産物に、「ウラン」という鉱物もあるが、われわれはそのウランを核融合とは全く逆の「核分裂」させることによって、エネルギーを取り出しているのである。





出典:日経サイエンス 2011年 12月号
「宇宙を読む」