2012年7月22日日曜日

遺伝子を解析し終えた人類。そして、その後…。


「リース」は生まれた時から、「免疫システム」が正しく機能しなかった。

「風邪をひいただけでも命を落とすかもしれない」と言われた両親は、「1歳の誕生日を迎えるのがやっとだろう」と覚悟していた。

頼みの綱だったのは「骨髄移植」のみだったのだが、不幸にもなかなか適合者が見つからず、その道は諦めざるを得なかった…。



あれから9年。

9歳になったリースは元気に走り回っている。

生まれつき欠陥のあった免疫システムは、今では強く健康だ。



9年前のあの日、たった30分の治療がリースを生まれ変わらせたのだ。

それは「遺伝子治療」。

変異した遺伝子に代わる「正常な遺伝子」を骨髄に注入した結果、リースの免疫システムは正常化したのだ。

Source: wired.com via Lauren on Pinterest



絶望していた両親は、跳ね上がらんばかりに驚喜した。

「まるでイングランドの強いサッカーが復活したみたいだったよ!リースが復活したんだ!」


2012年7月21日土曜日

「絶食」の魅力。皇帝ペンギンとともに。


人間は食べなければ死んでしまう。

しかし、食べ過ぎても病気になるかもしれない。

先進国においては、どちらかというとその「過食」の方を心配しなければいけないだろう。



ここに一つに提案がある。

それは「絶食(断食)」。

この究極とも思える選択に惹かれる人々は、積極的というよりも、むしろ消極的な理由であることも多い。絶食療法を選ぶ人々はたいてい、一般的なお医者様から見放されてしまった人々たちだからだ。


人を幸せにするホルモン「オキシトシン」


イギリスの、とある田舎の結婚式。

ここでは、ある実験が行われようとしており、採血道具やら、遠心分離機やらがドヤドヤと運び込まれていた。

その実験の目的はといえば、結婚式の参加者たちの「ホルモンの変化」を調べることだった。そのために、結婚の誓いの直前と直後の計2回、血液のサンプルが採取された。



その結果は…、おおむね実験者たちの予想通りであった。

「オキシトシン」というホルモンが「増加」していたのである。

オキシトシンとは、別名「幸せホルモン」と呼ばれる物質で、文字通り、人に「愛情」や「幸せ」、「安らぎ」などを感じさせてくれるホルモンである。


「気まま」な羊と「勝手」な人間


「羊」の「毛刈り」は大変な重労働だ。

大変すぎて、オーストラリアの毛刈り職人は、ここ20年ばかりで3分の1にまで激減してしまっているのだという。



そこで開発されたのが「毛刈りロボ」。

しかし、これほど使えないロボットもなかった。毛を刈るのに「時間がかかりすぎた」のだ。

腕のよい職人ならば一日で100頭以上もの羊の毛を刈るというが、このロボットは人間の5倍以上の時間がかかってしまう。



2012年7月5日木曜日

光合成のカギを握る「ゆがんだ椅子」


世の中、「知っているようで知らないこと」は驚くほど多い。

たとえば、「光合成」というのもそうだ。おおよそ植物と呼ばれる者たちならば、「誰でも出来る」この光合成のシステムを、人類はいまだに知らないのである(名前だけなら小学生でも知っているのだが…)。


地球に「酸素」が生まれたのは…


その革命は、小さな小さな緑色をした者たちによって成された。

彼らは「ラン藻類」と呼ばれる、水を緑色にヌルつかせる者たちである。



時として厄介者とされる彼らは何を成したのか?

それは「光合成」である。彼らこそが光合成の祖であり、何よりも重要なことは、彼らが地球上に初めて「酸素」をもたらしたことである。これは27億年前という遙か大昔の出来事であった。




目には見えない「うるう秒」の世界


「インターネットに大混乱を引き起こすには、ほんの『一秒』あれば十分だ」

ニュース記事に、こんな文句が踊っていた。ここで言う「一秒」というのは「うるう秒」のことである。今月(7月)1日、およそ4年振りに1秒が追加されたのだ(前回実施は2008年12月末日)。