2016年11月22日火曜日

持てざる者らの悲哀 [韓国]



韓国、パク・クネ大統領の疑惑に、韓国国民は怒り心頭。

3週連続で支持率が「5%」という異常事態。

その背景には、貧富の格差があるという。


集中する富



先進国のなかでも、韓国の格差は大きい。

所得の上位10%が稼ぐ所得は、国民全体の所得の29%(1995)から45%(2013)へと拡大。つまりこの20年で、金持ちだけがより金持ちになっている。

極端なまでの「学歴社会」は、勝ち組と負け組の明暗を濃くする一方。若者の失業率は「8.5%」と高い。地縁血縁が優先される「コネ社会」のために、能力があっても良い就職にありつけるとは限らない。



持てざる者らの悲哀



韓国の若者のあいだで流行っている言葉が、韓国社会の現状をうまく言い当てている。

「7放世代」

人生に大切な7つのこと、恋愛・結婚・出産・マイホーム・人間関係・夢・希望、これらを全て放棄せざるをえない世代、という意味。

「金のさじ」

「金のスプーン」をくわえて生まれてきたかどうか。すなわち、お金持ちの家に生まれたかどうかで、その後の人生がほぼ決まってしまう。







どんなに努力しても豊かになれない。

そんな絶望に、韓国国民の怒りは一触即発である。





出典:NHK時論公論
「韓国パク大統領疑惑と国民の怒り」

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