「大方の人々は『胎盤』のことを、出産後に不要になって捨てられるものくらいにしか思っていない。しかし実のところ、胎盤の出現は進化史上の大事件であり、これによってコウモリからクジラ、ヒトに至る現生哺乳動物の大半が生まれてきた。
胎盤があれば、母から胎児へ素早く効率的に栄養を送れるので、脳の成長が速まり、出生時の脳は大きく成熟したものになる。これらは全て、現在の哺乳動物に見られる複雑な行動や社会性を発達させる上で、大きな意味を持った。
こうした胎盤を持つ哺乳動物を『真獣類』という」
抜粋:
日経 サイエンス 2012年 01月号
「新たなご先祖様」
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